「英語の勉強をしようと思うけれども、何からはじめていいかわからない。」
「何か参考書を買おうと書店に行ったけれども、たくさんありすぎてどうしていいかわからない。」
「学校の宿題をやっているけれども、いまいち理解できないし、模試で点が取れない」
そんな悩みを抱えていませんか。
英語の勉強をする際に、まず勉強してほしいのは「発音」と「五文型」だと以前の記事で書きました。
私自身、英語が本当に苦手で「できれば一切英語の勉強をしたくない」と思っていたところから、「英語の勉強も悪くないな」と思えるようになったのは、この「発音」と「五文型」が分かるようになった後でした。
この記事では、なぜ「発音」と「五文型」が大事なのかを、見てきたいと思います。
「日本語」と「英語」の違いを知ろう
我々がすでに使いこなしている「日本語」と、これから学ぶ「英語」にはどのような違いがあるのでしょうか。
言うまでもなく、文字が違うし、単語が違います。(言うまでもなく、と書きましたが、ヨーロッパ系の言語の多くは英語と同じアルファベットを使いますし、単語も似たようなものがたくさんあります。日本人が英語が苦手なのは実は日本語と英語の共通点が非常に少ないからです)。
他にもたくさん違いがあるのですが、ここでは3つをピックアップします。
1.語順:日本語はSOVの語順、英語はSVOの語順
日本語と英語は基本的な語順が違います。主語が始めに来る点は同じですが、主語の次に述語(動詞)が来る英語と、最後に述語(動詞)がくる日本語という違いは、文を作るときの発想の根幹になります。つまり、文を作る時、読むときのフレームとして機能します。
この語順の違いを頭に叩き込んでおかないと、なんとなく単語をつなげて、意味を想像する読みから脱却できません。そのために以前の述べたように「五文型」の勉強が大切になるのです。
2.音節:日本語は開音節、英語は閉音節
音節とは音のまとまりのことです。
開音節の日本語では多くの音が、子音+母音で構成されています。
一方で閉音節の英語では、多くの音が子音+母音+子音で構成されています。
日本語は子音で終わることがほとんどないですが、英語では逆にほとんどが子音で終わります。
しかし、多くの日本人が英語を話すと、子音で終わることができずに勝手に母音をつけて発音してしまいます。
これを防ぐために、まずは子音だけの発音を練習する必要があります。
3.アクセント:日本語は高低、英語は強弱
アクセントは、単語ごとの発音の仕方の特徴です。日本語は音の上がり下がりが重要で、強弱をつけて発音する必要はありません。
一方で、英語では強弱が重要で、上がり下がりは重要ではありません。
ですので、「日本人の英語は平板的だ」とよく言われます。これは、「強弱がない」という指摘にもかかわらず、上がり下がりをつけようとして、変な発音になってしまっている日本人は多いです。
五文型と発音から英語の勉強を始めよう
以上に、挙げたように、日本語と英語は大きく異なる言語です。しかし、その違いを知らないと、日本語の基準で英語を理解しようとしてしまいます。
ですから、まず英語と日本語の違いを知って、「日本語とは違うのだ」と肝に銘じて、英語の学習を始めてください。
次回の記事では、「子音の発音」について解説したいと思います。