数学が苦手なままで筑波大学に合格できる理由

国立大学に行くには数学が得意でなければならない。そんな幻想にとらわれていませんか。

実際には筑波大学を含む多くの国立大学は、数学が苦手でも合格できます。

筑波大学の数学の配点は?

筑波大学の文系学類では、個別学力試験(二次試験)で数学が課されない(あるいは地歴公民との選択)上に、個別学力試験の配点が高いか、センター試験との比率が1:1になっています。

つまり、筑波大学入試における数学の比重はかなり低いと言えるでしょう。例えば、もっとも数学の配点の低くなる人文・文化学群比較文化学類では、1800点中の60点分(わずか3%)しかありません。もちろん数学ができるに越したことはありませんが、文系科目ができたほうがより優位です。各学類の配点は以下のとおりです。


*上記表の「社」は「地理歴史」「公民」を表す。以下の表でも同様。

*配点の*付は選択科目でいづれか一方の科目のみでよい。
*選択科目として国語・地歴公民の代わりに数学・理科を選択できる学類もあるが、この記事の趣旨に照らして省略した。

数学が苦手でも合格の可能性はある

ここで試しに、2018年のセンター試験で、数学が0点、他の科目が満点だった時のセンター後の判定はどうなるでしょうか。

(駿台・ベネッセのデータネットをもとに作成。以下同様。)

このように数学0点でも他の科目が満点なら、多くの学類でC判定以上になり、数学の配点が圧倒的に低い比較文化学類と合格ラインが低めの日本語・日本文化学類はなんとA判定です。

とはいえ流石に満点や0点は現実的ではないので、文系科目を9割、理科を8割、数学を3割の得点にしてみましょう。

この得点でも、人文学類、比較文化学類、日本語・日本文化学類の人文・文化学群の各学類はC判定以上になります。先に説明したように、人文・文化学群ではセンター試験の配点より個別学力試験の配点のほうが高いので、十分逆転の可能性があります。そして、個別学力試験試験の科目は、国語、地歴公民、英語ですから、センター試験の時点で同じ得点でも、文系三科目がより得意な人のほうがが逆転しやすいのは自明でしょう。

他の学類の志望者はどうすればよいでしょうか。実は、社会学類、教育学類、障害科学類は、センター試験の地歴公民と数学がそれぞれ1科目だけで良いのです。対策に時間を取りにくい公民科目や、(数学が苦手な文系には)非常に難易度が高い数学ⅡBの勉強を一切しなくてよいのです。

こうして空いた時間を比較的難易度が低い数学ⅠAに充てれば、数学が苦手でも5割くらいは取れるようになるでしょう。

これで、なんとか社会学類、教育学類、障害科学類でもC判定以上取ることができます。

ここまでが、数学も英語も苦手な方が一年で逆転合格可能な限界だと我々は考えています。ですから、申し訳無いですが、試験科目数が多く合格ボーダーも高い国際総合学類と心理学類を志望する方は「筑波大文系逆転合格コース」の対象から外させてもらいました。

高校の授業をしっかりと

以上より、数学の得点が3割〜5割程度でも、他の科目の得点が高ければ筑波大学に合格する可能性があることがわかりました。

残り1年で効率的にセンター数学3割〜5割を取れるようになるにはどうすればいいでしょうか。その答えは高校を授業を利用するのが一番です。

みなさんが通っている高校では私大文系クラスでもない限り、3年生になっても毎日のように数学の授業があるはずです。文系は数学ⅡBまでなので、3年からは復習になります。

この学校の授業をうまく活かして、数学は平均点くらいを目標にしつつ、放課後の自主学習では文系科目の勉強に時間を割くのが筑波大学逆転合格へのポイントとなります。

「筑波大学文系逆転合格コース」の受講生には、各学校の様子や使用教材をお聞きした上で、高校の授業の活かし方をお伝えします。

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